今年もイイです!〆張鶴純米吟醸生原酒・いつもの味とのギャップに萌える♡
ぽんしゅふです。
2月分で手に入れられなかった、〆張の純米吟醸生原酒、無事ゲットしました〜!
これ飲まないとわが家に春が来ないからね♡
さて、今年の出来やいかに?
〆張鶴 純米吟醸 生原酒
村上市、宮尾酒造さんのお酒です。
去年とラベルのデザインは同じですね。
裏ラベル。ちゃんと今年の写真ですよ〜
酒の陣の1週間後、早く買わなきゃ!と思い、いつもの酒屋さんへ。
実はこれ酒の陣で買おうかどうしようか迷ったんですが、やっぱりいつもの酒屋さんで買おうね、って言って買わずに帰ってきたんです〜。
…なんて言いながら、酒屋さんのご主人や奥さまと酒の陣の話で盛り上がってすごい楽しかった〜♡
品ぞろえはもちろんなんだけど、こういうお話しがしたくて通っちゃうんです。
味の変化が楽しすぎ
酒の陣の戦利品を差し置いて、買ってきた当日に開栓しちゃいました( ´ ▽ ` )
口開け
あ、去年より酸っぱい。
ややスレンダーな感じ(去年のはもう少しふくよか)で、よりいまどきに寄せてきたなという印象。うまい。
去年より全体にあっさりめの味なので、上品な白身のお魚なんかに合わせたいかな。鯛とか平目とか?
2〜5日目
香りが立ち、酸味抜けてきた。
苦味もあるがすっきりしたというか、クリアな苦さ。山菜的な苦味というか?イヤな感じではない。うまい。
この苦味でキレも増しているのかも。苦味で他の味を感じにくくなったのかな?よりあっさりした感じ。
6日目〜13日目
今度は甘みがすごく増してきた。
これだけ甘くてくどくないのがすごい。後味の苦味の効果なのかな?ほんとうまい。
意外なことにしっかり生姜のきいた鶏の唐揚げとの相性がバッチリ。
イカ天もよく合う。これに揚げ物合わせると思わなかったな…
このタイミングでお蕎麦を食べるなら、ネギを入れた方がキリッとしていい感じ。
ここからはいつもの〆張っぽくなるんかな?少しずつ〆張感が出てきた。
以上、ぽんしゅふ日本酒メモより。
味の系統が似てる日数(口開けから)でまとめています。
まだここまでしか変化みてないんですが、去年とけっこう印象が違うんですよ。
飲んで違いが分かるのをあえて出荷しているのは、宮尾酒造さんにしてはめずらしいなぁと。
インパクトは去年の方が強かったけど、今年はよりスマートで洗練された感じ。
これだけ酸と苦味があってもエレガントに感じるお酒って…とちょっとびっくり。
それが落ち着くと上品な甘さと、これこれ、〆張って感じが少しずつ出てきて。
も〜、変化が楽しすぎる!
食べ物も、意外な組み合わせの方が相性良かったりするしさぁ。
いやほんと美味しいです、これ。
原点の味
私は宮尾酒造さんのある、村上市の出身なのですが…
祖父も父も、いい酒は〆張!という人たちだったので、私も小さな頃からそう思って育ってきました。
(村上ではお酒は〆張鶴派と大洋盛派に分かれます。実家周辺では〆張鶴派が数としては多かったですが、大洋盛派のほうがコアなファンが多いイメージ。大洋盛や最近は無想シリーズなどでこちらも有名な大洋酒造さん。この2つの酒蔵は地元の誇りです)
そんな家だったのでお祭りやお正月など、人が集まる時には必ず〆張の一升瓶がありました。
大人になって父と初めて飲んだ日本酒も〆張。
日本酒とはこういう味なんだ、って思ったのが〆張の味なんです。
だから今、違う酒蔵さんのお酒を飲んでも〆張の味を基準にこのお酒はどうかな?って考えてるところがあるんです。
そういう意味で〆張は私の原点の味なんです。
〆張鶴らしい味、というのがどのお酒を飲んでも感じるんですよね。
いつでも、どれを飲んでも、ああこれが〆張だ、という安心感にほっとするんです。
ただ、この純米吟醸生原酒については、普段感じる〆張感が薄いというか…
なんか、試行錯誤している感じを受けます。
このお酒には(いつもの〆張から大きく逸れてはいないんだけど)これから新しい〆張鶴のイメージを作っていきたいのかな?と思わせる雰囲気があるんですが…当然首都圏をにらんでね
宮尾さんはやっぱりそこのさじ加減が絶妙。
首都圏でも受け入れられそうではあるけど、間違いなく地元の人がうまい!と思うお酒を出してくる。
このすでに揺るがないブランドでありながら、柔軟に、でも厳格に、自社に求められる酒とは何かを独りよがりにならず(ここ大事だと思う!)地道に真面目に追求している姿勢が、本当にすごいと思う。
それが〆張に共通するブレない芯であり、私の感じる「らしさ」なんだろうなぁと。まためんどくさい感じになってきてしまった…そろそろシメよう…
いかがでしたか?
これだけの有名ブランドでも毎年試行錯誤を繰り返しているんだよな、という当たり前のことに改めて気付かされました。
だって本当いつ飲んでも厳格に「〆張鶴の味」なんだもんな〜。
品質を向上させる為の努力や試行錯誤をしているのを、味の違いにこちらが気付かないよう、さりげなく隠してあるんでしょうね。
それも〆張らしさにつながってるんだろうなぁと私は思っています。
でもそんな宮尾酒造さんが、この純米吟醸生原酒には新しいものにチャレンジした跡が分かるように残してあるのが、ファンとしては嬉しかったり。あのいつもの厳格さとのギャップに萌える(*´∀`*)
同じ季節物でも、冬のしぼりたてにはそれが感じられないようにしてあるのには、普通酒に対するプライドを感じますし…
企業として変えていきたいところと変えてはいけないところを明確に区別しているんだな、ってこのお酒を飲んでいると良く分かる。
〆張鶴、やっぱりすごい酒だわ。
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